先日 tbls-ask-agent-slack の v1 をリリースした
tbls-ask-agent-slack は tbls で生成したデータベースのスキーマ情報をもとに、Slack からの質問に LLM が答えてくれるボット
主な変更点は以下の通り
OpenAI互換サービスへの接続
これは親プロジェクトである tbls-ask のほうに手を加えた
これまで tbls-ask は OpenAI と Gemini に対応していたのだが、それぞれの処理を個別に書いていたため汎用性がなく、メンテナンス性が低いところがずっと頭の片隅で引っかかっていた
プロバイダが増えるたびに個別実装を追加するのも筋が悪いと感じていたので、今回思い切って OpenAI 互換エンドポイントへの接続に対応させて実装を一本化した
これによって個別の SDK メンテナンスから解放されただけでなく、OpenRouter や LiteLLM といったゲートウェイ経由の呼び出しにも対応できるようになった
結果的に Claude や各種オープンモデルなど、これまで直接対応できていなかったモデルも幅広く呼び出せるようになった
こんな感じでローカルで動かしている Qwen 3.8 も呼び出すことができるようになって嬉しい

Helm チャートへの移行
恥ずかしながら最近 Helm チャートなるものを知り、k8s の manifest file を直に書いていたところを Helm チャートに移行した
移行してみて感じたメリット
- k8s へのデプロイがシンプルになって Makefile がすっきりした
- values.yaml や --set で環境変数や接続先設定を外から注入しやすくなった
- 片付ける際も helm uninstall 一発で関連リソースを綺麗に削除できるようになった(一部だけ削除されている状態を気にしなくて良い)
まだ Helm チャートについては知らないことも多いのだが、このツールをひとつのきっかけにしてこれから勉強していきたい
GHCR のダウンロード数などを見るともうほとんど使われていなさそうなツールではあるのだが、ふとした時にリファクタリングしたくなったのでやってみた
とはいえこれ以上あまり手を加えたいことも思い浮かばなくて、なんとなく区切りをつけようと思って v0 を脱して v1 にした
AIエージェント全盛期の今、エージェントが開発環境の中で直接スキーマやコードを読んで作業してくれるようになり、昔みたいに Slack から Chat API を呼び出して何かするということ自体がもう少なくなりつつある
このツールを作り始めた時の高揚感を考えると少し物寂しくもあるのだが、時代の流れは止められないし、ツールとしての役目は静かに終わりつつあるのはたしかだ
それでもこのツールを作り始めた時のワクワク感や試行錯誤の記憶は自分の中にはっきりとあって、趣味プログラミングとしてはツールそのものよりもこちらの方が実体なのかもしれないと思う秋であった









